Column 豊かさを彩るフォレストガーデン

2018.09.19

新築のときから将来の使いやすさを考える

静岡県に住む100歳以上の方は1991人(2018年9月15日現在)で、過去最多になったそうです。

県内の総人口に占める65歳以上の割合を示す高齢化率(4月1日現在)も28.7%と過去最高になっています。

4分の1が高齢者の時代。これから家を建てるなら、年齢を問わずに誰でも暮らしやすい家にしたいですね。

 

新築のときから将来の使いやすさを考えて

Mulberry House(マルベリーハウス)桑原建設では、新築時点で高齢の方がいないご家族でも、歳を重ねたときの使いやすさをイメージするようにオススメしています。

例えば、生活に介添人が必要となった場合を想定し、廊下やトイレ・お風呂などでの作業動線を意識して設計するといったことです。

実際、退職を機会とした建て替えなど、50歳代以降に家づくりを進められるお客さまは、そのようなご希望を持っていらっしゃいます。

こういった視点は、世代を越えて住み継がれる家を建てるために必要です。

また、障害の有無や性別、年齢にかかわらず、どんな人でも公平に使うことができる「ユニバーサルデザイン(UD)」にもつながる見方ではないでしょうか。

 

でも、遠い将来はイメージしにくい…

そうは言っても、30年後、50年後の未来まで想像するのは難しいものです。

やはり、住む方の加齢に従って、工務店が暮らしに変化などをヒアリングし、5年後、10年後という近い将来を一緒にイメージすることが大切だと思います。

 

「温風乾燥」をきっかけに気づいたこと

最近、トイレの改造を希望されたお客さまとのお打ち合わせの中で、ヒアリングの大切さを再認識させられたことがありました。

その工事では、温水洗浄便座も交換したのですが、便座を選ぶときに「温風乾燥の必要性が話題になりました。

若い方や体が自由に動く方は温風乾燥を使わないことが多いのではないでしょうか。「どうして必要なの?」と思われる方もいらっしゃるようです。

なぜなら、おしりを洗浄した後、水分をトイレットペーパーで拭き取れば十分だからです。

ところが、年をとって拭きづらさを感じるようになったり、体の一部が不自由になったりすると、「温風乾燥が助かる」と話す方が多くなります。

つまり、私たちのお客さまの中にも、「温風乾燥は不要」というスタンスから「やっぱり欲しい」という考え方に変わる方たちがいるかもしれないのです。

温水洗浄便座という1つの設備をきっかけにした小さな出来事でしたが、お客さまの変化継続的に捉える必要性を感じました。

 

真っ先に連絡をもらえる工務店を目指して

高齢化や生活の変化によってお客さまに何らかの不都合が生じたとき、真っ先に連絡をいただける工務店こそが、本当に頼りになる工務店だと思います。

Mulberry House(マルベリーハウス)桑原建設はそのような工務店であり続けられるように、お客さまに寄り添っていきたいと願っています。

 

【イエタテ 新築施工例】 

http://www.sumailab.net/kuwabara/works.html