Column 豊かさを彩るフォレストガーデン

2015.09.08

家に使う木の品質は、お客様の命を末永く守るためのものです!

家に使われる木材には、JASと言われる品質基準があります。人の命を守るという視点は、食品の品質基準と同じように、木材にも用いられてます。
その一つである、含水率という乾燥状態のチェックは大変重要です。なぜなら、現代の家では木を繋ぎ合わせる部分に金物が使われるため、木が徐々に乾燥や縮みを繰り返すことによる狂いを最小限にする必要があるからです。

木材の乾燥方法には、「強制乾燥」と言われる機械乾燥と、「自然乾燥」があります。
強制乾燥は「Kiln Dry Wood」の文字を取って「KD材」と言われていて、乾燥状態の品質には定評があります。ただし乾燥で木の艶になる油が抜けていまい、内部の芯に割れが生じることがあります。自然乾燥はその言葉の通り、じっくり時間をかけて木を乾燥させていきますので、保管のコストなどがかかると言えます。年数が経つにつれて強度が増す木材の組成が残せるところが魅力です。そして、製材工場では木の「強度」を測るため「グレーディングマシーン」という機械を使い、一本一本の木のヤング係数を計測して強さをチェックしています。
最近では、国や地方自治体が「木材を活用した学校施設の建築」を推進する動きが積極的になるほど、国産材を用いた建築は見直されています。是非みなさまにも、木の特徴である「痩せる、動く、反る、むくれる」という変化を少しずつでも理解いただきながら、末永く木の魅力を味わい続けてほしいと思います。
イエタテ 新築施工例