みなさんに木のことをいろんな角度から楽しんでいただきたい!と思い今回から「ことわざ」をご紹介していきたいと思います!
日本の古い家の街並みを見たり、新居で暮らす中で「なるほどね!」とニッコリしていただけたら嬉しいです!
今回とりあげるのは、【うだつが上がらぬ】です。
うだつ(卯建)とは、古くより建物の棟を支えるため、梁の上に立てられた棟束を宇太知(うだち)、宇立(うだち)の名で呼ばれていました。建物の妻側では、これが直接見えます。1階屋根と2階屋根の間に張り出すように設けられて隣家との境界に取り付けられた土造りの防火壁もうだつ(卯建)と呼ばれています。
このうだつをつくるためには、当時多大な費用がかかったと思われます。そのため、比較的裕福な家に取り付けられていると想像できますね。そこから「うだつが上がらぬ」というのは、うだつを設けられるような地位や経済力が無い、ということなんですね。
この「うだつが上がる」様子は、阿波踊りで有名な徳島県美馬市脇町に、今なお街並みとして残されているそうです。【国指定重要伝統的建造物群保存地区 昭和63年12月16日指定】
いかがでしたでしょうか?ことわざには「諸説ある」と言われるものがありますので、みなさんの知っているお話も、是非聞かせてください!次回の「木のことわざ」紹介もお楽しみに!
イエタテ 新築施工例