Column | 豊かさを彩るフォレストガーデン |
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2016.10.26
「耐震等級3」の住宅が持つ耐震性能は、どれくらいのものなのでしょうか。
今回は、「耐震等級3」についてご紹介いたします。
こんにちは。「Mulberry House(マルベリーハウス)」桑原建設の代表取締役・桑原人彦です。
■耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)
地震に対する構造躯体(こうぞうくたい)の倒壊、崩壊のしにくさを表すのが、耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)です。
構造躯体とは、住宅に加わる力に耐えている部分を指します。柱や梁(はり)、壁や筋交いなどのことです。
■耐震等級1
「耐震等級1」の住宅の「倒壊、崩壊のしにくさ」は、「極めて稀に(数百年に一度程度)発生する地震による力」に対して倒壊、崩壊等しない程度です。
倒壊、崩壊等しない程度というのは、地震後もそのまま住み続けられるという意味ではなく、人命が損なわれるような壊れ方をしない程度、つまり、人が逃げる間もなく潰れてしまったりしない程度、ということです。
耐震等級1の評価を受けている住宅は、建築基準法で求められる最低限の耐震性が確認されています。
■耐震等級3は等級1の1.5倍
これに対して、「耐震等級3」は、「極めて稀に(数百年に一度程度)発生する地震による力」の 1.5 倍の力に対して倒壊、崩壊等しない程度とされています。
国土交通省では、防災拠点となる施設(学校や官公庁施設など)について、地震力を1.25 倍又は 1.5 倍に割り増し、より安全な設計をする方針を定めています。
そのため、「耐震等級3」の住宅は、防災拠点なみの厳しい基準をクリアしていると言ってもよいでしょう。