Column 豊かさを彩るフォレストガーデン

2015.01.13

「床下・小屋裏の湿気対策を考えましょう②」浜松の工務店 桑原建設

前回に引き続き、湿気対策についてお話させていただきます。
今回は、小屋裏の湿気対策についてご説明します。
「小屋裏にも換気が必要」
小屋裏とは、屋根と天井の間にある空間のことを指します。
この部分の空気はたいていの場合よく乾いていて、木材を腐らせることは少ないのですが、建物には必ず、小屋裏の換気口が設けられています。
その理由としては2つあります。
1つ目は、夏の小屋裏温度上昇の緩和です。
屋根面に受けた熱射はそのまま小屋裏に伝わり相当な高温になります。
この熱を換気口から逃がし、小屋裏の温度を外気温程度に下げなくてはなりません。
2つ目は、冬の結露防止です。
気密工事をしていない場合、暖房した室内の暖かく湿った空気が小屋裏に流れ込むと、冷えた空気に触れ結露を起こすことがあります。
これを早く乾かすことと、外気温に近づけることで屋根材の裏面の結露を防止することに繋がります。当社の建物は気密工事を行い、気密性能自体が上がっていますので、このようなことは起こることはまずありません。
また、万が一屋根に雨漏りが起きてしまった場合、濡れた小屋裏の部材が長い間湿ったままの状態になることを防ぎます。
床下と同様、小屋裏にも点検が行えるように天井からの出入り口を確保しておく必要があります。