Column 豊かさを彩るフォレストガーデン

2015.01.08

「床下・小屋裏の湿気対策を考えましょう①」浜松の工務店 桑原建設

現代の家のつくりは、昔に比べて気密性能が向上しているので、施工精度が悪いと、湿気がこもりやすい傾向にあります。
湿気は、木材を傷めるばかりでなく、土台にも影響を与えてしまいます。
今回は、湿気を防ぐにはどうしたらよいのか?を、お話していきます。
「床下の湿気は大敵」
シロアリや腐朽菌・カビの被害のほとんどが床下から始まるのは、床下が最も浸水や湿気にさらされているからです。
建物に作用する水分や湿気のうち、生活用水の水漏れと地面からの湿気は、いずれも床下に表れることが実証されています。
また、結露水は窓や壁に付くものと思われがちですが、床下に用いた補強金物に発生する結露も実は土台や柱を傷めてしまう原因になっているのです。
昔の家では、内風呂や床下の配管もなく、気密性が低いので、結露もそこまでありませんでした。
土壌からの湿気はありましたが、コンクリート基礎ではなく、石場建ての基礎であったため、床下が開放されている状態で、湿気がこもらないつくりでした。この点において、現代の家は、湿気を防ぐには不利なつくりとも言えます。
特に水廻りが集中する箇所では、乾燥がしにくく湿気がたまりやすいです。
そのため、設計段階で、土間コンクリート下に防湿フィルムを敷き、土壌からの湿気を防ぎ、暮らし始めてからも床下材や配管の点検が容易に行えるよう、床下点検口を適所に設けておく必要があります。
次回に続きます。