Column 豊かさを彩るフォレストガーデン

2014.11.13

「定期点検と修繕計画はとっても大事!①」浜松の工務店 桑原建設

住まいを丈夫で美しく、快適な状態に末永く保つためには、メンテナンスが欠かせません。
長持ちする工法や材料を使えばメンテナンスをしなくて良いというわけではなく、「適切に維持管理していくこと」がとても重要です。長持ちする工法や材料は、“長くもつ方法を選択した”ということにすぎないのです。
家に不具合が起こった場合、その原因を早期に特定し、修繕するか否かで、住まいの寿命に大きな差が出てきます。
そして時機を逃さず、効率の良い修繕をするためには、定期的に点検を行うことが大切です。
メンテナンスの内容としては経年「変化」するものと耐用年数により「劣化」していくものとに分けられますが、「劣化」していくものについては特に修繕が大切になります。
「経年変化」の例を挙げてみましょう。
弊社では構造材は全て自然乾燥による天竜材の無垢材を使用しており、季節によっては木そのものが本来持っている調湿作用の為、反ったりむくったりすることがあります。
新築後、最初の冬に木がやせて隙間が開いたり、夏場に膨らんだりすることで建具の開閉が少し不自由に感じられたりすることがあります。
だいたい建築後1年~2年が経過するころには水分の含有率も安定し症状も落ち着いてきますが、そういったところも、点検やメンテナンスで調整させていただいております。
次に「経年劣化」の例を挙げてみましょう。
例えば、トイレや洗面台などの水廻りなどに使われているパッキンやプラスティックなどの部品の耐用年数は、使用頻度にもよりますが10年前後になります。
(設備メーカーなどの部品取り置き期間は7年~10年前後で、以降は廃番になります。)
他にも外壁の塗装やベランダなどの防水処理などは最近開発されたもので15年~20年の耐用年数となっています。(沿岸部で潮風の影響を受ける場所や、日照率の高い地域などはもう少し短くなる傾向にあります。)
定期的に塗り替えを行わないと、雨漏りやひび割れ等の劣化を促す原因になってしまいます。
他にも10年~15年の経年の内にシーリングが切れたり、クロスの下地に使われている糊が浮いてきたり、ジョイント部分が剥がれてくる等の症状が見られます。
弊社では半年後・1年後・3年・5年・7年・10年・・・と定期点検を設けておりますが、これは経年変化や劣化が出る箇所や物がそれぞれ違うため、内容ごとに対応して点検しています。
ただ上記の定期点検の年数に関係なく、お施主さまからの連絡があればいつでもご訪問させていただいております。要は私たち桑原建設は建てて終わりではなく建てた後が大切との考えのもと末長いお施主様とのお付き合いをしていきたいと思っております。

次回は水廻りの注意が必要な箇所についてお話しますね。
お楽しみに!