Column 豊かさを彩るフォレストガーデン

2023.10.16

中古マンションという狙い目

中古マンションという狙い目

マルベリーハウス代表の桑原です。

前回のブログはリノベーションやリフォームのお話でした。

▶︎中古住宅のリフォームって いくらかけるべき?

「新築においては高性能で長寿命な家を最低基準としなければ今後の社会のためにはならない。でも中古住宅の利活用は、かける費用も含めてもう少しグラデーションがあってよい」

と、そんなことをお伝えしたつもりです。

昨今の物価高騰もあり、全国的に見ても新築需要はかなり減っている印象ですが、それと相反するようにリフォームやリノベーションのお話は増えてきています。

いよいよ、みんなが新築を建てられる時代が終わり、今あるものを活用する時代に突入していく……。その兆しを感じています。

さて、リフォーム・リノベは、何も戸建住宅に限ったことではありません。マンションなどの共同住宅もまた、対象になり得ると思っています。

 

マンションの良し悪し

マンションのメリットは、なんといっても利便性。前提として、マンションの場合は中心市街地に住むことをおすすめしますが、徒歩圏内に必要なものが十分に揃っている環境はなかなか得難いものです。

そしてまた、「終の住処」を考えたとき夫婦ふたりで暮らす分にはそこまで広い空間もいりません。郊外に新築戸建てを建てるより、中心部のマンションに暮らすほうが理にかなっているケースもあるでしょう。

一方で、マンションについて「これはいただけないな」と個人的に思っていることもあります。

それはやはり、間取り。

各階層を効率的に区分したいがゆえに縦長になることが多く、間取りについても住みづらいだろうな…と思ってしまうものがほとんどです。

建設前の新築分譲マンションであれば、購入時に間取りを選ぶこともできるようですが、それでも「暮らしやすく、将来の可変性も備えた間取り」になっていることは稀です。

新築の分譲マンションはそもそもの初期コストが高く、追加でリフォームするのもなかなか費用がかさみます。(もちろん、お金があればそれもありです)

中古マンションであれば街中でも1000万円前後で購入できるものもあるため、そちらをリフォームするのが比較的コスパに優れた選択かなと思います。

マンションリフォームの場合、耐震や断熱の改修にそこまでコストをかけずに済むのも大きいです。

マンションの場合は建築時の耐震基準が木造戸建て住宅よりも厳しいため、前提となる耐震性能がきちんと担保されている場合が多いもの。
また断熱についても、上下左右が別のお宅(区画)で囲われているため、熱が逃げにくいというメリットがあります。(逆にきちんと断熱されていないマンションは最上階や角部屋が一番暑さ・寒さを感じます)

いずれにしても、戸建て住宅だと断熱や耐震に回さなければいけないコストを、中古マンションの場合はある程度削減できるということです。

いかがでしょう。「中古マンションリノベ、アリかも」という気持ちが芽生えてきたのでは。

マンションで注意していただきたいのは「修繕積立金」。戸建て・マンションの区別なく、建物にはメンテナンスが必要です。
あなたの持ち家であれば、メンテナンス費用はあなたが出せばよいわけですがマンションの場合は区分所有といってマンションの住人みんなでメンテナンス費用を出さなければいけません。
月々の修繕積立金が少なく、メンテナンス計画が破綻しているマンションもありますから、そこは事前にチェックするようにしましょう。マンション住民で作られる管理組合がきちんと機能していることも重要ですね。

いずれにしても、ライフスタイル、価値観は多種多様。お庭のある戸建ての暮らしを求めている方もいれば、利便性を求めてマンションを選ぶ方もいらっしゃいます。

家族とこれからどのように暮らしていきたいか? ぜひじっくり考えてみてください。

 

居住スタイルの選択は早い方がいい

今回は中古マンションリフォームについてお伝えしていますが、前提として、マイホーム取得は「絶対」ではありません。

しかし、家を建てられるか、自分がこれからどう暮らしていくか。その判断は、遅いよりも早い方がよいのは間違いありません。

もし新築のマイホームを選ばないとしたら、中古にするか、ずっと賃貸に住むか。そのどちらかしか選択肢はありません。

現在は物価高騰の煽りを受けて腰が重い方々も多いのですが、だからと言って、動かなくてよいことにはなりません。
住宅ローン金利も容赦なく上がっていますし、物価もまだ上がり、新築もリフォームもしづらくなるでしょう。

この流れでいけば当然、賃貸住宅の家賃も上がっていくことが予想されます。一生賃貸という選択肢ももちろんありますが、リタイア後のことも考えなければいけません。
ご年配の一人暮らしは、賃貸契約もしづらいのが残念ながら現状です。そのような将来的なリスクも踏まえて、今後どうしていくべきかを考えていただくことが重要かと思います。

いずれにしても、決断を後回しにすることで、自分の選択肢が狭まっていく。その最中だということも、この機会に認識いただきたいと思います。

政治経済にしても、ネガティブな情報が多く流れています。世の中の閉塞感が、どんどん内向きに、停滞を生んでいる現状もあるでしょう。

ですが明るい未来に進んでいくかどうか、それは私たちの選択に委ねられています。ぜひ、よい方向を目指していきましょう。

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桑原 人彦