みなさんは「ヒートショック」という言葉をご存知ですか?簡単に言えば、急激な温度変化が体に及ぼす影響のことです。
冬の寒い時期に、暖房の効いた暖かい部屋から廊下やトイレなどの暖房の効いていない寒い所に行くと「ゾクゾクッ」っと震えることがありませんか?
この状態も 「ヒートショック」の一種。一般的には、場所の温度差が10℃以上あるとヒートショックが起こると言われています。
室温の変化にさらされた人間の身体は、体温を一定に保つために血管が急激に収縮し、血圧の変動や脈拍の変動を起こします。その際、心臓に想像以上の負担をかけているのです。
ヒートショックは、心筋梗塞や脳血管障害などにつながる危険性もはらんでおり、日本は冬になるとヒートショックによる死者が急増すると言われています。
実は日本人は世界的に見ても珍しいほど、寒さを我慢して暮らしているのです。
では、どのくらいの日本人がヒートショックで亡くなっているのでしょう?
東京消防庁が1999年に行った調査によると、なんと年間約14000人が、ヒートショックが原因で亡くなっているんです。
ちなみに、交通事故による死亡者は年間約5000人。外を歩くより家の中にいたほうが危険ともいえます。
このような結果からも、『温熱環境』が日々の生活の中でどれほど重要かがお分かりいただけるかと思います。
ちなみにヒートショックは、寒さだけで起こるのかというとそうでもありません。
暑い夏、クーラーを効かせキンキンに冷えた部屋で過ごしていませんか?
冷えた部屋に長時間居ることで身体もだるくなりますし、乾燥により喉を痛めますよね?とても健康にいいとは言えません。
また、年中暖房や冷房のつけっぱなしの生活は、ものすごくお金がかかってしまいますよね?
快適な温度・湿度の中で生活できるということは、そういった健康とお金の両面からみても一石二鳥になるのです。桑原建設は、このような「温熱環境」を考えたパッシブハウスを今後もおすすめしていきます。