Column | 豊かさを彩るフォレストガーデン |
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2017.01.26
こんにちは
マルベリーハウスでパーマカルチャーのアドバイス、フォレストガーデン【森の菜園】のデザイン&施工をさせていただいるPCT-DesignLabのJUNです。
この度、マルベリーハウスのコンセプト【めぐる住まい】、【緑の暮らし】を共にする自分たちPCT-DesignLabの核になっているパーマカルチャー・デザインをマルベリーハウスの家づくりとともに、こちらでご紹介させていただく機会をいただきました。
これから小さくゆっくりとしたペースで、パーマカルチャーを私なりの観点でお話をさせていただきたいと思います。
※パーマカルチャーは全世界の多くの人々が、それに参加しながら作り上げられている側面をもっている為、その表現や解釈に様々な自由や余地を残しています。 ここでのパーマカルチャーの説明はその1つの解釈としてご覧下さい。
【Vol.1 パーマカルチャー 3つの原理】
みなさんはパーマカルチャーという言葉を聞いたことがありますか?
パーマカルチャーは、持続不可能な現代社会の仕組みへの答えの一つとして、自然を思いやる自給自足・自給自立の為のデザインとして1980年代より徐々に発展し、最近では建築や教育、コミュニティなど、様々な分野で豊かになり合う関係性を作り出すためのデザインとして、その応用が日々様々な人の手で進化しています。
(このホームページでも説明しています。http://kuwabara-kensetsu.com/concept/)
パーマカルチャーのテーマは、人を含めた多くの生き物たちがこの地球という様々な住まいで、ずっと豊かに暮らすためのデザインを生み出すこと。
そんな壮大な事柄を、個人の裏庭といったような小さなスペースから楽しみながら始めていこう!
・・・と、そんなお誘いを全世界の人びとに招待しているとってもユニークなモノなのです。
まず、これからパーマカルチャーの具体的なお話をする前に、これからお話するパーマカルチャーのデザインや意図を知るためのパーマカルチャーのデザインの核となるコンセプトを紹介していきたいと思います。
こちらはパーマカルチャーをデザインする為の核になるコンセプトです。
パーマカルチャーの3つコンセプト
人が豊かな暮らしをしていく上で、そもそも人はこの地球をはじめとする様々な自然環境や風土で、人は暮らしている。
そんな現実に立って、パーマカルチャーでは暮らしをデザインをする上で自然風土が大切にされていることがとても大切になります。
自分たちの暮らしで欠かすことのできない大地や水の流れなどの状態が不安定であったり荒廃していたり、汚染されていたり、何かが乏しかったりしたら安心で安全な暮らしはできませんね。
例えば僕たちが暮らしている家の素材の多くは樹木という植物が元にあって、自分たちが生きる上で毎日のように身体に取り込む必要があるのも野菜や果物といった植物たち。
もちろん植物以外のお肉といったもの元をたどれば植物を拠り所にしています。
こうして、人の暮らしの安心やくつろぎ、充実を支えてくれてくれている植物や動物。
そして、その植物や動物をはじめとする生き物たちが豊かに暮らせるための大地や川、山、海などがデザインするうえで大切にされていることが、人が豊かな暮らしをずっとつづけられる為に、自然と生き物を暮らしの中で大切にしていくことは、パーマカルチャーのデザインを施す上でとても重要な核になります
自然が大切にされるとともに、その中で暮らす人が大切にされていることもパーマカルチャーではとても大切な核になります。
自然や生き物は人にとって多くの恩恵を与えてくれますが、時にそれは人にとって脅威やプレッシャー、ストレスになることもあります。
暑さ・寒さ・湿り気・乾燥、台風・地震・洪水などといった天災、感染や毒をもった生き物といった人の安全に関わる生き物との関わり。などなど・・・
そして、食べ物や飲み物、薬、快適さや安心などの人が生きる上で必要な数々の暮らしのニーズ。
それらが無視され、不快・不安や心配などがベースになっていて、どこか萎縮していたり我慢していたりすることがない。
そこには自然や生き物との関係性だけでなく、自分自身を含めた人と人のつながりといったコミュニティ・社会といった人の関係性も含みます。
安心で安全がベースになれるような、【人の暮らし】がデザインされていること。
そして、暮らすこと自体の豊かさがそこで感じられることが、2つめのパーマカルチャーのデザインの核です。
3.豊かさを分かち合うこと
自然界では自然は常に止めることなく様々なエネルギーや資源を贈り、巡らせ続けてくれています。
そして、その中で暮らす生き物たちは、そこで様々な振る舞いとともに常にその命を広げよう、広げよう、と生き続けていきます。
それは人も例外ではなく、人という生命でしか行うことができない能力や働きなど、自分では使い切れないような、物質に限らない【豊富さ】が常にこの星・地球を満たしています。
豊富に実りすぎて収穫しきれない食べ物や、常にそこにある大地や風、太陽、水といった溢れ出している自然の豊かさ。
いつかなくなってしまうエネルギーから、いつもそこにあるエネルギーに目を向けていくこと。
パーマカルチャーの最後の核は、自分自身の必要を満すこと以上の豊かさは、それを必要とする人や生き物たちにどんどんシェア(分かち合い)していくことや、贈り巡らせていくこと。
そのようなデザインや意図を持つことによって、自然や人々を含む生き物たちの状態が乏しくなったり貧しくなったりしないように、自然の中で暮らす人や生き物たちにもその豊かさが余すところなく巡っていくこと。
それがパーマカルチャーのデザインの3つ目の核になります。
次回は【パーマカルチャーのデザインが扱われる7つの領域】についてのお話をさせいただきます。
パーマカルチャーのデザイン・施工・アドバイスなど
PCT-DesignLab
http://percultube-garden.jimdo.com/