Column 豊かさを彩るフォレストガーデン

2013.05.28

親から子へ、そして孫へ…。ずっと住み継いでいける家②

一つの家に永く永く住んでいく。
手入れをしながら、新しく家族の歴史を作っていく。
ずっと住み継いでいける家は、そんなこと楽しんでいく感覚を味わうことができます。

桑原建設は、現代の日本の家のように建て替える前提で作られているものではなく、何世代にもわたって家族が暮らしていける家を提唱していきたいと考えています。
前回もお話ししたように、ヨーロッパでは手を加えながらも末永く一つの家に住んでいくことを“一般的”として考えています。
そのような家に対する意識の面では、日本は海外に比べて遅れをとっているのではないかと思います。
大量に作り、大量に消費し、大量に捨てる―。
この流れが変わらないかぎり、体裁だけで「エコ」だといっても、本質的には何も変わりません。

政府が「長期優良住宅」という家造りの新基準を打ち出したのにも、そのような想いがあったからではないかと考えます。

これからの未来を見据えても、使い捨ての時代ではいけないことは確か。
未来ある子どもたちに、私たちは何を残していけるのか?
愛着をもって丁寧に手をかけていくことは、結果として環境にも優しく、子どもたちにも大きな財産として残していけるのではないでしょうか。