エコ住宅を語る際には外せない窓の性能についてお話させていただきます。
今回はヨーロッパ諸国の窓と日本の窓の性能をわかりやすく比較してみたいと思います。
まずは、日本の窓の性能を表す「区分」のご紹介です。
日本では、経済産業省が定める「省エネ建材等級表示区分」という区分があります。
窓は以下の4レベルに区分されています。
星4つ(最高レベル):熱貫流率が2.33以下のもの
星3つ:熱貫流率が2.33を超え3.49以下のもの
星2つ:熱貫流率が3.49を超え4.65以下のもの
星1つ:熱貫流率が4.65を超えるもの
一方ヨーロッパ諸国では、日本とは違って窓の熱貫流率に対する『最低基準』が存在します。各国の熱貫流率に対する『最低基準』は以下の通りです。
上記の値を見ても一目瞭然ですが、例えばドイツでは、日本の最高レベルの窓(U値2.33以下)の倍の性能が『最低レベル』になっています。
この表から、日本とヨーロッパの窓の性能にはかなりの差が生じていることがわかります。
日本の窓の性能とヨーロッパの窓の性能の差を見ると、“ヨーロッパはもともと寒い地域が多いから性能に差がでていて当然だ”と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかしそれは大きな誤解なんです。ちなみに寒いイメージのヨーロッパ、ドイツの気温は長野県とだいたい同じくらいです。
例えば今度はお隣の国、韓国の最低基準と推奨基準を示してみましょう。
韓国では、窓の最低基準として「U値3.4」という数値が『罰則付き』で定められています。
つまり「U値3.4以下」を満たしていない窓は『販売してはいけない』のです。このことから、寒さと窓の性能のとは関係がないことがわかります。
桑原建設ではお客様によりよい家づくりをご提案できるよう、今後も窓や断熱材などの情報を随時ご提供していきたいと思います。