Mulberry HouseMulberry HouseMulberry House

2026.8.14

天然乾燥材とは?木の強さ・美しさを活かす、長く住み継げる家づくり

家づくりで「無垢材」や「国産材」にこだわる住宅会社は増えています。しかし、実は木材は「どのように乾燥させたか」によって、その後の性能や風合いが大きく変わることをご存じでしょうか。

住宅の構造材は完成すると壁の中に隠れてしまいますが、住まいの耐久性や快適性を支える大切な部分です。だからこそ、見えない部分にどのような木材を使うかが、何十年先の住まいの価値にもつながります。

マルベリーハウスでは、構造材に天然乾燥材を採用しています。

今回は、天然乾燥材とはどのような木材なのか、人工乾燥材との違いや、天然乾燥材を採用する理由についてご紹介します。

木材は乾燥させてから住宅に使います

山で伐採されたばかりの木は、多くの水分を含んでいます。

丸太を製材しても、そのままでは内部に水分が残っているため、その状態で住宅を建てると、建築後に乾燥が進み、木材が収縮したり反ったりする原因になることがあります。

そのため、住宅の構造材として使用する前には、適切な乾燥工程を経ることが欠かせません。

木材の乾燥方法には大きく分けて、

・乾燥機で短期間に乾燥させる「人工乾燥」
・太陽の熱や自然の風を利用して時間をかけて乾燥させる「天然乾燥」

の2種類があります。

マルベリーハウスでは、自然の力を活かしてゆっくり乾燥させた天然乾燥材を採用しています。

時間をかけて乾燥させる天然乾燥材

天然乾燥では、製材した木材を風通しの良い場所に積み上げ、乾燥機を使わず、太陽の熱や風によってゆっくりと水分を抜いていきます。

乾燥には平均で半年から一年ほど、太い木材ではさらに長い期間が必要になることもあります。

効率だけを考えれば人工乾燥の方が短期間で仕上がりますが、天然乾燥は時間をかけることで木への負担を抑えながら乾燥を進められることが特徴です。

家づくりは短期間で完成するものではありません。

だからこそ、構造材づくりにも十分な時間をかけることを大切にしています。

木が本来持つ美しさや香りを活かせる

天然乾燥材の魅力の一つが、木本来の風合いを活かしやすいことです。

高温で乾燥させる人工乾燥とは異なり、天然乾燥では木に含まれる成分が比較的保たれるため、美しい木肌や自然な色合い、木の香りを感じやすいと言われています。

実際に、何百年もの歴史を持つ神社や仏閣の改修工事では、古い柱や梁を削ると、美しい木肌や木の香りが現れることがあります。

長い年月を経ても木が持つ魅力を感じられるのは、木本来の性質が活かされているからです。

天然乾燥材はしなやかさも魅力

天然乾燥材は、木が本来持つ組織が比較的保たれているため、木特有のしなやかさや粘りを残しやすいとされています。構造材は、住宅を何十年にもわたって支え続ける重要な部分です。

木材には適度なしなやかさがあることで、大きな力を受けた際にも急激に破断しにくいという特徴があります。こうした木本来の性質を活かせることも、天然乾燥材が構造材として選ばれる理由の一つです。

調湿性も木の魅力

木は、周囲の湿度に応じて空気中の水分を吸ったり放出したりする性質があります。

この調湿作用は、住まいの快適性にも関わる木材ならではの特徴です。

天然乾燥材は木の組織が比較的保たれているため、こうした木本来の性質も活かしやすいと考えられています。

もちろん、住宅全体の湿度環境は断熱性能や気密性能、換気計画なども大きく影響しますが、木材が持つ自然の力も、快適な住まいを支える要素の一つです。

見えない構造材だからこそこだわる

住宅が完成すると、構造材の多くは壁や天井の中に隠れてしまいます。

そのため、お客様が完成後に見る機会はほとんどありません。しかし、家を支えているのは、その見えない構造材です。

デザインや設備ももちろん大切ですが、長く安心して暮らすためには、完成すると見えなくなる部分にどれだけこだわるかが重要になります。

マルベリーハウスでは、構造材にも天然乾燥材を採用し、住まいの基本性能を大切にした家づくりを行っています。

天然乾燥材が支える、長く住み継げる住まい

天然乾燥材は、時間をかけて自然の力で乾燥させることで、木本来の美しさや香り、しなやかさを活かしやすい木材です。完成後は見えなくなる部分だからこそ、構造材には妥協せず、本当に良いものを選ぶことが、住まいの耐久性や快適性、そして将来の安心につながります。

マルベリーハウスでは、天然乾燥材をはじめ、地元・天竜材や高い住宅性能にもこだわりながら、何十年先、そして次の世代へと住み継いでいただける住まいづくりを大切にしています。

家づくりを考える際は、間取りや設備だけでなく、「どのような木材が使われているのか」「どのような考え方で家がつくられているのか」にも、ぜひ目を向けてみてください。