POLICY

設計へのこだわり

永く愛せる、
美しい住まいを設計します。

10年、20年、歳月を重ねるほどに味わいが深くなる家。地域や、家族の暮らしに馴染み、寄り添う空間。それらを実現するために、5つの設計ポリシーを定めています。

住まい手が、ずっと健やかに暮らせる家を作ります

これから長い時間を過ごすマイホームで、あなたとご家族が、ずっと快適に、ストレスなく暮らしていただけること。それが、私たちの目指している唯一のことです。
ただ敷地に収まるように図面を書くのではなく、予定地の周辺環境を調べたり、自然との共生方法を考えたり、家族の生活時間を整理したりと、あらゆることを検討し、あなたが心豊かに、常に充足感を持って暮らせるように設計します。
私たちの設計方針は、大きく5つ。まずは、そちらをご紹介します。

1. 敷地の設計
敷地を読み解き、
その場所にフィットする家をつくる

実のところ「条件のよい敷地」というのは、そんなに多くありません。ですが、その敷地に合わせた設計をすることで、デメリットを解消することもまた可能です。住宅密集地でも陽光を確保したり、窓から見える景色を工夫することで心地よい空間を作り出したり。一つとして同じ土地はありませんから、その土地に合った設計をしていく必要があるのです。
また、軒を出すことで夏の暑い日差しを遮り、冬は南面に大きく設けた窓で太陽光を室内にたくさん採り入れるなど、自然エネルギーを上手に利用した設計手法「パッシブデザイン」で、その土地の自然環境に合わせた家づくりをしています。

木
2. 空間の設計
配置や形状をコントロールした
コンパクトでも過ごしやすい住まい

居心地のよい空間を作り出すことは重要です。エネルギー効率や動線を考えれば小さく建てた家の方が優れていますが、無理をして小さく建てれば暮らしづらく、反対に広く作れば掃除もたいへんで光熱費も余計にかかります。
コンパクトなのにゆったりと過ごせる。そんな「ちょうどいい」を実現するための工夫があります。
たとえば、窓の位置や階段の形状。ささやかに暮らす日常でも、素敵なお庭が常に視界にあったら、それだけで満ち足りた気持ちになれます。スケルトン階段は光や風が通り抜け、見た目にも広がりを感じるでしょう。そうやって、住まい手の暮らしを想像しながら空間をつくります。

珪藻土
3. 外空間のあしらい
車や庭、玄関に来客に通行人
住まいの外側のことも考える

車社会で暮らす私たちにとって、車についてきちんと検討することも重要です。車を降りてから玄関までのアプローチや、人と車の動線を分けるなど、考えずに設計されていることも意外と多いものです。
ほかにも、玄関が道路から丸見えにならないように入口に角度をつけたり、緑に囲まれたファサードを作ったり。
敷地の形状が縦長であれば、京町家や尾道の路地裏のように、奥まったところに玄関を設けるのも趣きがあるでしょう。
いずれにしても、プライベートとパブリックを繋ぐ外部空間は、きちんと考えて設計するべきところなのです。

ガルバリウム鋼板
4. 動線の設計
家族全員の動きを想定し
重ならない動線を実現する

共働き世帯も増え、慌ただしく過ごされるご家族も多いように感じます。朝方のようにバタバタする時間帯に、家族の動きが重なったりぶつかったりするのは、あまりよいことではありません。
一筆書きのような動線、とよく言われますが、回遊性のある間取りで、行き帰りで誰かとぶつかりづらい動線を念頭に置いて設計します。 また、キッチンや洗面室など、水回りの距離を近くして家事動線をまとめるのも、時短になります。
動線は、一般のお客さまでは気づけない落とし穴がたくさんあります。プロの目であらゆるシチュエーションを予想して、スムーズな動線を設計する必要があるのです。

建具家具
5. 素材づかいの気配り
自然素材の心地よさを引き出し、
古びていく美しさをもデザインする

自然素材には、数値では表せない癒しがあります。また、年月を経て、自然に古びていく美しさというものもあります。 いつまでも新しいままでいられる建材はありません。時間が経てば劣化し、破損したり、汚れたりしていきます。しかし木や石のような自然素材は、ただ汚れていくわけではありません。肌触りや香り、そして見た目の美しさ。これらの素材は時とともに美しく朽ちていき、劣化というよりもむしろ「経年美化」といえる様相です。住まい手と一緒に歳をとっていく家は、慈しみや、愛着を育みます。私たちは、自然の力を借りて、そのような家を作り続けています。

ガルバリウム鋼板